期間工で働くには、握力が何㎏必要とかネット上には書かれてますが、全くそんなことはありません。
もしも、面接で握力が何㎏必要だと言われても、持てる全力のありのままで答えるのがベストです。
僕自身も握力20㎏前後でも無事に採用されました。
実際に40代や50代の方でも働いている期間工ですから、皆が体力があるというわけではありません。
逆に握力や体力がある事をアピールすると、忙しい工程に配属になる可能性もあるんです。
このあたりのことを説明しながら、上手な適性検査(体力テスト)の受け方などの方法を紹介します。
【期間工の体力テストの真実】握力や体力をアピールすると逆効果!
たしかに期間工で働くにはある程度の握力が求められます。
それは、作業によってボルトを締めるために、強力なインパクトを使う工程に限ってのことです。
すべての期間工の工程で握力が必要かというと、全くそんなことはありません。
面接時に握力を測る派遣会社があるみたいですが、
「何㎏以上の握力がないと採用できません」
なんて言うような派遣会社なら、始めから断った方があなたとメーカーや派遣会社のためになります。
経験談でいうとトヨタの期間工の時には、面接のときは握力のテストはなく、採用が決まって、数日間の研修の適性検査のときに握力を測りました。
握力の強弱によって僕自身に向いている工程(職場)と、向いてない工程を振り分けてそれぞれの適正を測っていたんです。握力がなくて採用を断られることはありません。
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期間工に必要な握力は20㎏前後でもOK
ちなみに、本気で握力テストをやってみて右手で25㎏前後・左手は20㎏程度だったのを覚えています。
これは一般男性の平均と比べるとすごく弱く頼りないものです。
ですが、面接にはすでに通過して採用されているので、握力を使わない工程へ配属になり働くことになりました。
握力の必要のない工程に配属になって、仕事は楽だったかというと全然そんなことはなく、なかなかハードなエンジン鋳造の工程に配属になりました。
この時は何も知らなかったんですが、最低限の握力が求められる工程は、ボディ組み立てのライン作業になります。
結果的にライン作業で働くことはなく、よくよく考えるとラッキーでしたね。
期間工の為に無理矢理に握力を鍛えるのはNG
期間工でどうしても働きたいがために、無理に握力を鍛える人がいますが、自分が持ってない握力を鍛えて面接に挑むのは絶対に反対です。
持ってない力を出して面接に受かったとしても、組み立てなど握力が必要な工程で働くようになったとき、指や手全体の筋肉がおかしくなって、期間工として長く働くことができないからです。
面接のときに握力を求められても、嘘付かずに自分が持ってる握力で臨むのがベストです。
頑張って面接に受かったとしても、長続きはせずに仕事を辞めたくなり、あなたにとっても雇った派遣会社側にとっても、良くない結果となってしまいます。
握力を鍛えても指は痛くなるのが期間工
期間工のほとんどの工程では、始めの2カ月くらいは指が痛くなります。
特にボルトを多く締める「組み立て」の工程では、インパクトレンチを何回も使用するので、指にかかる負担は本当につらいものです。
この痛みは握力があってもなくても関係なく襲ってきます。
この時点で「もうこんな仕事は辞めてやる」という気持ちになりますが、3か月目になると不思議と指の痛みは消え、仕事にも慣れてきます。
期間工の仕事は【バネ指】には注意
出典:日本整形外科学会
指で強く握ったり離したりを繰り返していると「バネ指」というのになります。
バネ指とはこぶしを握ったり開けたりするときに、スムーズにいかず、カクカクっと曲がる指になることです。
バネ指にならないためにも、仕事前の手のひらの運動をやったり、お風呂でぬるま湯に浸けることが大事になります。
研修の段階でもバネ指に関する注意事項をレクチャーされるので、しっかりと聞いて守るようにしましょう。
じつは、期間工では握力がない方が有利?
実際に働いて思ったのが、
握力が強くても適性検査では本気を出さない方が有利だと分かりました。
「適性検査で握力も体力もあります」
とアピールをすると「組み立て」の工程に配属されることになります。
「組み立て」のライン作業は、期間工の中でも最も過酷な工程で、すぐに辞める人も多く、入れ替わりが激しい工程です。
適性検査は、平均よりもちょっと下くらいが最も楽なベストな工程に配属になります。
何度も言いますが、握力はなくても期間工では採用されます。
期間工での賢い適性検査(体力テスト)の受け方
期間工の面接を通過すると、何日間かの研修中に個人の適性検査も行われます。
適性検査を上手にクリアすることで、期間工の中でも楽して稼げる工程に就くことができます。
握力測定では他にも、ネジやボルト・ひもを使った適性検査が初めの数日間の研修中に行われます。
ボルトを手で絞めたり開けたりを繰り返したり、穴に紐を通したりと、時間を測ってテスト測定されるんです。
このテストで何でも器用にできてしまうと、適性検査的には、どの工程に配属されても大丈夫だと認識されます。
逆に紐を穴に通すのも遅いし、ボルトの開け閉めも早くできないと、その能力が必要ではない工程へと配属が決まるんです。
ちょっと不器用なくらいを演じれば、誰でもできるような楽チンな工程へと配属になります。
この時点では、面接も通過し配属先を決める為に適正をチェックしているだけなので、
適性検査の結果が悪くても解雇されるようなことはありません。
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選考会の適性検査で握力の測定がある場合
面接や選考会の段階で握力などを測る適性検査がある場合があります。
この場合には握力も自分の持てる全てを出し切って、「体力もあります」というアピールが必要になってきます。
上で紹介したことと矛盾してますですが、選考会の段階では、メーカーの人ではなく派遣会社の採用担当の人が選考しているので、最低限の体力や握力を持っている人を採用する傾向にあるからなんです。
選考会で握力や適性検査をしても、採用になった後に、各メーカーでの適性検査がもう一回あり、メーカーでの適性検査をほどほどにしておけば、最もきつい組み立てのラインには入らなくて済む可能性が高くなります。
選考会の適性検査は自分の持てる以上の力を出し切って、採用になったあとの体力テストでは、ほどほどの方が賢く、比較的楽な工程に配属になります。
期間工の仕事は山ほどあるよ
1年中を通しても募集している期間工は、トヨタやスバル・マツダなど車関係の工場ではたくさんあります。
車関係でなくても、工業系の機械やカメラの部品や精密機械の製造など、多くの求人を募集している状態です。
「握力が絶対必要な期間工」で働くのではなく、いくつもの面接や説明会に顔を出してみて、本当に続きそうな工場を選ぶことをおすすめします。
握力がなくて面接に落ちたからといってヘコまず、他の工場や期間工の面接を受けた方が、後々きつい思いをせずに満了期間いっぱいまで働くことができるでしょう。
期間工の握力や適性検査のまとめ
期間工の仕事に体力や握力がないとダメということはありません。
ある程度の力は必要ですが工場も働き手が必要なので、握力がなくても面接に合格することは可能です。
ただし、配属先を決定するのはメーカー側の裁量なので、いくら適性検査をごまかしても自分では何もすることはできません。
結局のところは運しだいということですね。
ですが、1年間を期間工で頑張れば、かなりの額を簡単に貯金することができました。
別の記事で貯金した金額を紹介してます。

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